鷹取城跡

耳納連山の最高峰、標高802mの頂上に築かれた山城です。南東面は緩やかな山並みが星野へ続き、北面は急峻に切れ落ち、その先には筑後川の悠々たる流れを一望することができます。

本城について、『筑後久留米領郡中古城覚書』には「東西四十間・南北十間、星野重種(鎮胤)居城之由申伝ル」(※四十間=約76m、十間=約18m)とあり、『筑後封植録』には「星野中務大輔吉実(鎮胤)居城」とありますが、築城の細かい経緯は不詳です。防御設備としては、九州北部で特徴的な「畝状竪堀」が多用されています。畝状竪堀は、土塁(盛土による堤防上の防壁)と竪堀(斜面に対し縦に造られた堀)が交互に隣り合った構造です。斜面に沿って敵が城に押し寄せたり、山腹で横に移動したりするのを防ぐ役割がありました。

山頂直下まで車で行くことができますが、平原公園(久留米市田主丸町)からの登山を楽しむ方も多いです。

Last Updated:
2022-06-20
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